知人からのお話で・・・工場用地を探す事になり、条件は800坪以上・高速道路ICに近い所・価格は相場並みか少しなら高くても良いそうです。
そんな物件はなかなかないと思いますが、探して見ない事には・・・と思いながら不動産業者に飛び込んで見たりして物件情報を聞いて回りました。
不動産業者は業者専用の物件流通システムがあり、ある程度の情報はすぐに入手できますが、図面登録無かったり、法規制等知りたい情報が記載されていないと電話して聞いてみますが、担当者不在でわからなかったり、案内図は無く地番記載でわかりにくい図面だったり、イロイロと作業が増えたりします。こういう大きな土地を持ってる(預かってる)不動産業者はベテランというか・・色んな意味ですごい方が多いような気がします。
何件か物件情報を入手して、こりゃ良い物件だと思ったが道路に接道してるが幅員記載なし・・その業者に電話して幅員を聞くと4m以上あるから大丈夫だと返答。大型トラックの出入りしたいので、正確な幅員を教えていただきたいと伝えると、大型は入れるから大丈夫と一点張り。現地へ見に行くと、ぜんぜん入れません・・・
なんだかんだ探してるうちに1件見つかりました。
その物件窓口業者へ契約締結に向けてご挨拶も兼ねながら訪問することになりました。会社前には大きな外車が駐車してあり、ちょっと緊張です。売主様は不動産業者で「そんなに」怖い方ではありませんでした・・・
売買契約は手付金を渡して売主は逃亡なんて事は無いと思いますが、契約時に一括決済とし、契約場所はどうしようかと思って買主様担当者にお伺いしたところ、本社から社長様や役員様が来るから頼むよと言われ、ホテルの広いお部屋を借りて場所を確保。
契約当日は1階車寄せで買主社長様や役員様をお待ちして、緊張の時間スタート。
社長様役員様へ重要事項説明書を読みながらご説明していると、社長様より・・・
「中島さん、いただいた書類には目を通してるので簡単で良いと思うがね」
中島:関係の無い事項は「該当なし」とご説明し、簡潔に読ませていただきます。
社長:「じゃ、よろしく」
あと10分くらいで重要事項説明が終わりそうな時に社長様より
「ちょっといいかな?中島さん水飲んだらどうかね?」
汗だくでしゃべってたので社長様が気を利かせていただいたのでしょうね・・・
説明が終わり、契約書は説明書と重複が多くてサラッと終わりました。
司法書士の先生もご同席いただいており、所有権移転申請書その他書類に売主様買主様の署名捺印をいただく事になりました。
司法書士の先生が「もう一度お願いできませんか?」っと・・・売主様が書類に捺印した印影が薄くて、もう一度捺印をお願いしてました。
押してくれるに決まってるので気にしないでいたら、ハンコは1回しか押さないと言ってます・・・
先生より、これでは移転できない可能性があります。法務局に問い合わせしますので時間をいただきたいと思いますと言われ。買主社長様と役員様にご説明しご了解を得て、先生はタクシーで法務局へ。
先生が帰ってくるまでは雑談タイムとなり、ホテルのウェイターさんもタイミングよく飲み物のおかわりオーダーを聞いてくたりしました。
買主社長より「中島くん、何かスポーツとか柔道とかやってたのかね?」って聞かれたり、役員の方が「アメフトやってたんだけど、オタクはちがうよね?」とか・・・
司法書士の先生が20分くらいで帰ってきまして、薄い印影で所有権移転できる事がわかり、そして社長様が本社に電話して代金を振り込みして一件落着。
なんで、ハンコは1回しか押さないって言ったんだろう・・・(謎)